現地確認の基本
建物の状態を見る
正式査定では、雨漏り、シロアリ、傾き、設備の劣化、床や壁の傷みなどを確認します。こうした状態は、購入後の改修範囲や再販売時の説明内容に関わるため、現地で丁寧に見る必要があります。
これらは価格を下げるためだけに見るのではなく、購入後にどのような改修が必要になるか、再販売できる状態に整えられるかを判断するために確認します。
土地と道路も確認する
戸建てでは、建物だけでなく土地条件も重要です。道路幅員、接道状況、駐車条件、土地形状、高低差、境界、越境などは、再販売のしやすさや価格に影響します。
古い住宅地では、見た目には普通の家でも、道路や法令の条件で注意が必要になることがあります。正式査定では、現地と資料を合わせて確認します。
資料と聞き取りで補うこと
成約事例と周辺相場
正式査定では、周辺の成約事例や価格帯も確認します。対象エリアの事例を優先しながら、必要に応じて需要や価格帯が近い周辺エリアの動きも参考にします。
ただし、公開記事では内部の補正方法までは扱いません。売主様にとって重要なのは、単に相場を見るだけでなく、土地や建物の個別条件を踏まえて判断されるという点です。
売主様から聞く情報
過去の雨漏り、修繕履歴、シロアリ防除、近隣との取り決め、残置物の扱いなどは、売主様からの聞き取りも大切です。資料が残っていれば参考になりますが、ない場合でも分かる範囲で構いません。
隠して進めるより、最初に共有した方が条件を整理しやすくなります。正式査定は、売主様を責める場ではなく、売却判断に必要な事実を確認する場です。
査定後に確認したいこと
価格と条件の理由
正式査定の結果を受け取ったら、金額だけでなく、その理由を確認しましょう。どの条件が価格に影響したのか、改修や法令、道路、残置物のどこがポイントになったのかが分かると判断しやすくなります。
10秒査定額と差が出た場合も、現地確認で新たに分かった条件が理由であることが多くあります。差額だけを見るのではなく、理由を理解することが大切です。
売却するかどうかを選ぶ
正式査定後も、売却義務が発生するわけではありません。価格、引渡し時期、残置物の扱い、必要書類などを確認し、納得できるかどうかで判断できます。
特に相続や住み替えでは、すぐに結論を出せないこともあります。正式査定は、その後の家族相談や資金計画に使う材料として活用できます。
FAQ
正式査定では室内も見ますか?
原則として室内も確認します。建物の劣化、雨漏り、設備、残置物などは価格や条件に影響するため、外観だけでは判断しにくいからです。
資料がなくても正式査定できますか?
可能です。図面や修繕履歴があれば参考になりますが、ない場合でも現地確認と聞き取りで整理します。分からない点はそのまま伝えてください。
正式査定後に断ってもよいですか?
問題ありません。正式査定は売却するかどうかを判断するための手順です。提示内容を確認し、納得できない場合は売却しない選択もできます。
まとめ
正式査定では、建物の状態、土地や道路の条件、法令、残置物、周辺の成約事例などを確認します。10秒査定では分からない個別条件を整理する段階です。
査定結果を見るときは、金額だけでなく理由を確認しましょう。価格と条件の意味が分かれば、売却するかどうかを落ち着いて判断できます。